これからのチームの成長に欠かせない人材『アヴィリテーター』

有能な個人が集まるだけでは成果が出せる組織(チーム)は創れない

「有能で優秀な個人が集まり無能なチームを創っている」
これが日本のチームビルディング第一人者として、長年チーム創りに携わってきた私の実感です。

その原因には主に2つの要因が根底にあります。

1つ目は、チームの初期段階特有の状況である、個人商店の集合体からの脱却ができていないこと
2つ目は、多様性を活かす価値観、場、手法がチームに内在していないこと

1つ目の課題は、チームビルディングを学んでいる方ならお分かりだと思いますが、チームの初期段階から成長できずに止まっている状態です。この段階はチームに安全な場ができていませんから、どうしても自己防衛的で利己的な心理が働きます。

自分のために仕事をし、自分の利益を優先し、個人として最小の労力で最大の報酬を得る。
これが個人商店の個人の最大の関心事であり、目的となり業務を遂行していく。

これでは結果は、個の能力差がそのまま表れ、結果が出せる個人のみに脚光が当たります。そして、組織に一握りの勝ち組と大多数の脚光を浴びれない負け組を生み出してしまいます。
組織、チームとは名ばかりで、結局は個人主義の巣窟です。

この状況では個人の能力を超えるアイデアやパフォーマンスは生まれず、負け組のモチベーションは低下し本来の能力すら発揮できなくなってしまいます。

そもそも私達にとって仕事や職場は、給料を稼ぐ道具以上に自分を成長させ可能性や価値を発見したり高めるためのものです。
可能性や価値が高まる職場や仕事であれば、モチベーションや自発性は高まり人材も成長します。

素晴らしい頭脳を持っていても、モチベーションというエネルギー源が無ければガス欠の車と同じで動きません。
その結果、優秀な個人が集まっても成果が出せない組織が出来上がります。そして、その状況が深刻化することで、成果が出ないだけではなく次第にメンタルの問題にも波及していきます。

この問題は単にコミュニケーションスキルやコーチングスキルの習得のような、対症療法では根本的な解決は難しいものです。

チームビルディングのチーム力を利用して問題解決に取り組む『アヴィリテーション』

そこでチーム全体を対象とし、チームを成長させることで根本的な組織課題の解決にアプローチする『チームビルディング』が有効になります。

水槽に濁った水を入れておくと浮かんでくる無数のガスを消そうともがくことが部分最適あるいは対症療法と言われる取り組みであるのに対し、チームビルディングは、水そのものを浄化することでガス自体を減少させる取り組みです。

チームビルディングの取り組みは、チーム状態をチーム成長と言うアプローチで健全化し、個人商店から仲間意識を持った協働集団へと変容させ、個々の違いや個性が多様性としてチーム力に活かされる場を創ります。

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チームビルディングに取り組むだけでも、優秀な個々人の能力が本来の『チーム』と言う土台の上で、シナジー(相乗効果)によって大きな成果に繋がっていきます。
しかし、私たちが成果としてチームビルディングの効用を認識するためには、何らかの定量的な成果を必要とするでしょう。

それに応えるためには、2つ目の課題(多様性を活かす価値観、場、手法がチームに内在していないこと)を解決する必要があります。その解決方法が『アヴィリテーション』の概念であり手法です。
※「アヴィリテーション」は当協会の造語です

アヴィリテーションは、チーム力を引き出し、チーム力と多様性を推進力として、組織が抱える本質的な問題を解決する手法とスキルを指しています。
チームビルディングで形成されたチーム力を利用して問題解決に取り組む方法です。
その役割を担う人材を、当協会では『アヴィリテーター』と呼んでいます。
※アヴィリテータ―の名称は、「ability」(能力・才能)と「facilitator」(促進者・進行役)の造語で、チーム力を高める人のことを示しています
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チーム状態と密接に関わる問題解決能力レベルとチームコンピテンシー

組織(チーム)が発揮できる問題解決能力は、チームの成長によって得られるチームコンピテンシー(チームが成果を創りだす為の基礎能力、関係性、環境)に大きく影響を受けます。

私たちは問題解決能力のレベルとチームコンピテンシーを4つのステージ(チーム状態)に分けて洞察しています。

ステージ0:問題解決にチーム力が活かせない状態

ステージ0は、多くの組織が陥っているチームが全く成長していない状態、つまり成長不全が生み出す問題解決レベルと不足しているチームコンピテンシーです。
また、ステージ0は、第1段階(フォーミング)から成長できないチームが直面している、典型的なチーム状態です。
※第1段階(フォーミング)についてはこちらをご参考ください:チーム・組織の成長プロセス

問題解決レベル:0

変化を嫌うあるいは拒み、小手先の対症療法を選択する傾向がきわめて強い
・不足チームコンピテンシー:「チーム意識」「安全な場」「信頼関係」

このレベルのチームではチームシナジーが全く働かず、個々の能力に依存した問題解決しかできず、小手先の改善が通常の対応になります。また、本質的な課題解決が進まないことで同じようなトラブルが続きます。

この状況で小手先の知識の導入ややり方の変更などはほとんど機能せず、成果も期待できません。原因は問題解決の本質がDo(知識、手法)ではなくBe(チーム意識、安全な場、信頼関係)にあるからです。
 ですからチームビルディングを導入し、チームの成長促進させBeの改善、強化することが必須とします。

このステージ0の克服こそが、本来のチームを発揮するために必要なのです。
つまりメンバーの特性(違いや個性)を多様性としてチーム力と問題解決に活かす段階です。

ステージ1:多様性が問題解決に活かされる状態

問題解決レベル:1

ポジションや経験年数、年齢や性別に左右されない平等が担保された環境
また、アドバイスや支援が強制力を持たず、個人の意志が尊重されている
・機能するチームコンピテンシー:「平等」「多様性」「意志」

このステージ1に入ることで、チームは初めてチーム力を問題解決に活かすことができるようになります。

アヴィリテーターの最初の取り組みはステージ0からステージ1へチームを成長させ、チームとしての問題解決が機能するようにすることです。
そして、このステージからアヴィリテーターのスキルである問題解決手法を活用し、多様性をチームの問題解決に活かしていきます。

アヴィリテーターがおこなう問題解決手法とは?

問題解決が上手く進まない理由の多くは、解決策の中身の問題以前にあります。
つまり「解決策が思いつかない」あるいは「解決策が当事者の持つ固定観念や先入観によって柔軟な発想ができない」ことなどがあります。

問題を実際に解決するための近道は、考える時間を多くとることよりも、様々な観点からできることを実行し、ブレークスルーの糸口を見つけ出す事です。
しかし、一人で考えることのできる実行可能な解決策には限界があります。一つ、二つ考えては行き詰ります。また、先入観や固定観念が邪魔をして、視点を変えたアイデアを生み出すことは難しいものです。

それを補うのが、アヴィリテーターの役割です。
アヴィリテーターは数名のメンバーを集め簡単なルールを提示し、アドバイスセッション(選択肢提示型問題解決手法)を始めます。すると、ものの数分で様々な選択肢がメンバーから提案されるようになります。

その他にアヴィリテーターは、問題の難易度や問題解決の目的に応じて、「真因探索型 問題解決手法」や「学習促進型 問題解決手法」を使い分け、チームのブレークスルーと成果を創りだしていきます。

アヴィリテーションの手法とスキルが学べる講座

当協会では、このようなアヴィリテーションの手法とスキルを学べる講座を設けました。
チームの成長がチームの問題解決や成果にどのように関連し、その問題をチーム力で解決するための具体的な方法を提示します。
長年にわたるアクションラーニングで培われた問題解決実績から生まれた、チーム力を問題解決力に活かす手法です。

斉藤式 チーム・アヴィリテーター講座

チームビルディングの取組によるチーム成長を問題解決力に転化することで、これまで超えられなかった壁を 越えることができるようになります。
扱う課題は個人的な悩みからチームの実務課題まで、すべての課題を扱うことができます。

これまで明らかにされていなかった本来のチーム力の活かし方を2日間の講座ですべてお伝えします。
是非このスキルを身に着け、チームが劇的に変容する姿を実感してください。


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