最強組織を創るチームビルディング術

B5 116ページ
価格 : 1,543円(税込み)
発行元 : 日経BP社
発行日 : 2013/12/04



一般的な書籍と異なりムック形式になりますのでフルカラーで、対談あり、チームビルディング導入企業の管理職インタビューあり、とてもわかりやすいと編集担当者からもお言葉をいただきました。

内容はこれまで本メルマガでお話してきた原理原則だけではなく、実践的な導入STEPや組織の状態を簡単に診断できるチェックリストなど、盛りだくさんです。
これまでビジネス組織のための具体的なチーム創りマニュアルはなかったように思います。必ずや、あなたの組織創りの参考になるはずです!!
あなたがリーダーなら部下と、あなたが部下ならリーダーと本書を共有してみてください。必ず変化をもたらすことでしょう。

本書は下記の4つの内容から構成されています。

準備編
  • その1 なぜチームビルディングが必要なのか
  • その2 あなたの部署の「チーム力」をチェックしよう!
  • その3 「リーダーシップのあるべき姿」
実践編
  • チーム変容のための実践 8つのSTEP

「なぜチームビルディングが必要なのか」

準備編その1は、チームビルディングの理論理屈を中心に現実的な効果について書いています。みなさんの中には理屈よりも実践的なノウハウを教えて欲しいという方もいらっしゃると思います。でも、理論についての納得感なしには現実を変えられないと痛感した出来事があったのです。

ある企業の中堅のリーダーのAさんが、私達が提唱するチームビルディングに共感し自分のチームで実践を始めました。すると、上司である部長からお前は一体何をしているのかと問われたのだそうです。しかし、自分なりに理解してはいるものの上手く説明ができない。そこで困り果てたAさんは、私にSOSを送ってきました。上司である部長に説明して欲しいというのです。

もちろん、私はAさんの応援に駆けつけました。そして、説明を行うために指定された会議室に入っていきました。そこには驚いたことに、部長を始め他の課の課長やリーダーの皆さん総勢10名以上が待っていたのです。折角の機会だから、興味のあるリーダーに声をかけたところ、これだけ集まったのだそうです。

関心を持っていただいたことにはとても感謝なのですが、会議室の雰囲気はアウェイです。どうせ胡散臭い話をするのだろうと顔に書いてあります。懐疑的な表情が目前にたくさん。正直、かなり緊張です。
それでも気を取り直して、チームが成長していく理論について、また関係性を構築していく理屈も含めてチームビルディングの考え方やチームリーダーシップの効用についてお話をさせていただきました。質疑応答も含め約1時間半という時間を私たちは熱く語り合ったのです。

後日、SOSを送ってきたAさんから相談があり、部全体に対してチームビルディング講座をさせていただくことになりました。会議室に入ったときの、あのアウェイの雰囲気が、帰り間際には納得に変わり、実際に取り組むことになった。
このことは、理論について納得していただくことの重要性を改めて痛感した出来事だったのです。

私達はどうしても、結果や成果、そしてノウハウばかりに目を向けがちですが、本質を見抜く目を持った経営者や管理職の皆さんには、原理原則論は響く!と改めて感じた次第です。

それと本をお読みいただくだけでなく、部下の皆さんと勉強会をして頂くことで、学びが深まり、学びが行動へと繋がっていきます。ぜひ本書をテキストにチーム全員で組織創りについて考えてみてはいかがでしょうか。とても有意義な機会になりますし、この活動そのものがチームビルディングになるのです。

あなたの部署の「チーム力」をチェックしよう!〜成長できない組織/成長できるチームの特徴

この準備編その2を書いた目的は、自分の組織を手軽に客観視する道具がないという悩みに対する一つの回答です。もちろん、世の中に専門的な組織分析を目的としたサーベイはありますが、精緻に作りこまれているために逆に細かすぎて使いにくい。ざっくりと今の状況知りたい人にとっては重たすぎますね。
そして、最も大きな問題は、分析結果に対する対応が専門のコンサルタントの手を借りないとできないということです。
結果として分析しっぱなし、課題が分かっただけで終了といったことになることが多いのです。

組織創りは日常そのものですから、現実的で継続的に取り組めるものが理想です。

そして、チーム創りはリーダーだけが頑張ってしまう。でも、一人の力で組織が生まれ変わるなんて、無理です。組織の問題は、組織の全員が平等に取り組む課題ですね。そのことをしっかりと進めるためには簡単に皆が扱えて、共有できるものが良いに決まっています。そして、全員で良いチーム作りに取り組めるようなものが必要だと考えました。

軸は下記の8つです。これは、単に評価軸というだけではなく、本当のチームの成長プロセスを促進するハードルも兼ねています。ですから一つクリアする事に、チームの状態は目に見えて変化していきます。そして、その実現方法は実践編でお話します。

  • チーム意識:みんな! 私達は全員がチームだという価値観、ありますか?
  • 安全な場:本音で何でも話せることはチームの創造性の原点だよ。ありますか?
  • 信頼関係(メンバー間の関係):チームは個々が繋がることで力を発揮します。繋がっていますか?
  • 自信と本気:やらされ感、無気力では何も生まれない。あなたのチームに自信と本気はありますか?
  • チーム目標達成への貢献意欲:太陽の光がレンズを通じて集中し、燃え上がるように、<皆の焦点は目標達成に向いていますか?
  • 当事者意識:強いチームは連携した強い個人です。自分の成長と結果に責任を持っていますか?
  • リーダーシップ:強いチームは有能なリーダーとメンバーによって構成されているのではありません。
    全員がリーダーシップを発揮するプレイヤーによって創られるのです。あなたの組織は?
  • ミッション/ビジョン:なぜ、仕事が楽しくないのか。それは、そこに自分の時間が価値あるものに
    使われているという実感がないからです。その実感はありますか?

この8つの評価軸で分かっていただけると思うのですが、チームビルディングは機械的に成果を生み出す
軍隊を作る無機質な道具ではありません。

私達が提唱するチームビルディングは、血の通った、誇りとプライドが持てるチームを創るための手法です。

ですから、すごく端的な言い方をすれば本書の取り組みの実践は、楽しい職場、やり甲斐のある職場にどんどん近づく活動ということを意味しています。

斉藤式「リーダーシップのあるべき姿」-チームを率いる人が知っておくべき原理原則-

この章は正直に言って、リーダー自身がメンバーのモチベーションを下げたり、チームの成長の妨げになっていることが多いということを書いています。
本当はあまり言いたくないのです。何を隠そう、私がそうだったからです。
しかし、それに気づき、乗り越えない限り、結局は誰も報われない組織にしか
ならないということも事実なんですね。

ですから、敢えて、敢えて、この章を書きました。辛かったな・・・
例えば、これは私達が主催するFacebookページ「チームビルディングまなびのひろば」でも書いたことなのですが、リーダーの振る舞いとそれによって出来上がる組織には明確につながりがあるのです。

1)現場の状況が分かっていてもいなくても指示命令を出し続けるリーダー

このようなリーダーのタイプはとても多いですね。それなりに影響力を持っているのですが、その存在自体がチームの成長と個人の成長を阻害しているのです。しかし、そのことに本人は気づかない。本人は良かれと思ってやっているわけですから。このような事が続くことで、メンバーの自律性が失われ、指示待ちになりますね。しかし、とても矛盾しますが、このようなリーダーは、部下に積極性や自律性を強く求めるんですね。なんか、アクセルとブレークを同時に踏んでいる感じですね。

2)名ばかりのリーダー

最も困るリーダーです。自信も実力もないことを自覚しているにも関わらず、リーダーだからという理由で、指示や命令を出し続ける。でも、メンバーからもリーダーの自信の無さが透けて見えている。まったく信頼されていないので、誰もリーダーを支えようとしない。リーダーが何かの壁にぶつかってテンションが落ちると、メンバーは、すぐに諦めてしまって何もしようとしなくなる。リーダーは途方にくれる。誰も報われない切ない光景です。

3)部下を信頼し適切な権限委譲をするリーダー

このような事ができるリーダーはまず、リーダーは上下関係ではなく役割だと割り切ることができています。ですから、目標達成のために最も重要なことは何かを優先できます。そして、自分以外のメンバーがリーダーシップを発揮した方が、直面する問題解決に有効だと認識すれば、即座に牽引的な立ち位置から支援的立ち位置にシフトできる。とても柔軟性を持つ理想的なリーダーです。

このようにリーダーのあり方一つで出来上がるチームはまったく違ったものになります。
よくメンバーに恵まれていないと嘆くリーダーがいますが、それは同様にメンバーもリーダーに恵まれていないと思っているということなのです。

目の前の状況は自らを映し出す鏡と同じ。それはネガティブな意味ではなく、常にあなたがどう変わることで成長できるかを教えてくれています。
チームに与える影響のポイントは、あなたのあり方にあるのです。

【実践編】チーム変容のための実践8つのSTEP

実践編の8つのSTEPは、これまで私達が現実の組織変革で得られたノウハウを出来る限り見える化、手順化したものです。少し大げさですが長い年月をかけて培ったノウハウの開示です。

これまでチームビルディングの理論理屈はわかったけど、自分の組織を良くするために「じゃあどうすれば良いの?」というあなた。お待たせしました。これから説明させて頂きますね。なお詳しくは本編をお読みください。

ここで扱う8つのSTEPとは準備編その2の診断項目と直結しています。もう一度、復習をしておきましょう。

【診断項目】

  • チーム意識:みんな! 私達は全員がチームだという価値観、ありますか?
  • 安全な場:本音で何でも話せることはチームの創造性の原点だよ。ありますか?
  • 信頼関係(メンバー間の関係):チームは個々が繋がることで力を発揮します。繋がっていますか?
  • 自信と本気:やらされ感、無気力では何も生まれない。あなたのチームに自信と本気はありますか?
  • チーム目標達成への貢献意欲:太陽の光がレンズを通じて集中し、燃え上がるように、皆の焦点は目標達成に向いていますか?
  • 当事者意識:強いチームは連携した強い個人です。自分の成長と結果に責任を持っていますか?
  • リーダーシップ:強いチームは有能なリーダーとメンバーによって構成されているのではありません。全員がリーダーシップを発揮するプレイヤーによって創られるのです。あなたの組織は?
  • ミッション/ビジョン:なぜ、仕事が楽しくないのか。それは、そこに自分の時間が価値あるものに使われているという実感がないからです。その実感はありますか?

そして、この8項目は単に独立した項目ではなく、チームの成長プロセスの第1段階~第4段階に連動しています。ということは、1項目ずつ順に取り組んでいくと、自動的にチームは成長し、大きな力を獲得するということです。

実践STEPは、下記の8つ

  • STEP1:チーム意識 を創る
  • STEP2:安全な場 を創る
  • STEP3:信頼関係 を創る
  • STEP4:自信と本気 を創る
  • STEP5:チーム目標達成への貢献意欲 を創る
  • STEP6:当事者意識 を創る
  • STEP7:リーダーシップ を創る
  • STEP8:ミッション/ビジョン を創る

このSTEPの並びを見て違和感を持った方もいるのではないでしょうか。
例えば、STEP5のチーム目標の達成やSTEP6の当事者意識などは、まず、最初に取り組まなければならないのではないかと。確かにその考えは分かります。しかし、それが思うように行かない現実に悩んでいるリーダーの皆さんが多いのではないでしょうか。つまり、このSTEPの並びは、いきなりSTEP5や6に取り組んでも、それが機能する土台がなければ徒労に終わるということを意味しているのです。

ですから「急がば回れ」しっかり土台作りから取り組んで頂きたいと思います。詳細は是非本書を手に取ってご覧ください。ぞれぞれのSTEPは一筋縄ではいかないものもあるかもしれません。しかし、チームメンバーを巻き込みながら、何も考えずにひたすら実践してみてください。そして、楽しんでください。必ず、その先にその努力に見合った大きな手応えが返ってくると信じています。

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