みなさん、こんにちは。
一般社団法人 チームビルディング協会のナオ@倉科直樹です。
今回も、NHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』からチームビルディング、
組織作りについて考察してみたいと思います。
この「べっぴん」というのは特別な品のことを指しています。
戦後の物資調達が難しい中から、活路を見出し世の中に喜ばれる事業を起こした
女性経営者のストーリーです。
主人公の坂東すみれ役を演じるのは、芳根京子さん。
その他にも市村正親さん、中村玉緒さん他豪華キャストにて繰り広げられていきます。
そもそも組織作りにおける重要なポイントは“多様性”を活かすこと。
この記事はチームビルディングの理論に基いてお話させて頂きますが
あくまでもナオの個人的な見解となっていることもまたお含みおき頂いた上で
読み進めて頂けましたら幸いです。
チームの初期段階でリーダーを含む全員がやってはいけないこと
『べっぴんさん』第4週、「お父様の背中」 あらすじ
すみれ(芳根京子)は、仲間の明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)と
協力して、靴職人の麻田(市村正親)の店の一角を借り、子供服の店「ベビーショップあさや」を
オープンする。
テーブルクロスを作るという新しい仕事も舞い込むが、良子の接客の態度を明美が
注意したことをきっかけに、4人の関係がぎくしゃくし始める。
そんな中、良子の夫・勝二(田中要次)が戦地から帰還。
良子は「夫を支えたい」と言って店を辞めてしまう。
さらに君枝の夫・昭一(平岡祐太)も帰還し、君枝までもが店を離れることに……。
べっぴんさん公式ホームページより引用:http://www.nhk.or.jp/beppinsan/story/week4.html
今回のメインテーマは「お父様の背中」なので、この部分はサイドストーリー的に感じるかもしれません。
しかし、チームビルディング、組織の作り方という視点から見ればとても重要な要素が含まれています。
それは、前週の「四つ葉のクローバー」で4人がベビー洋品のお店を出すことに
合意した後の様子が描かれているからです。
今回、チーム、組織を結成した後に絶対に避けなければいけないことが起きてしまいました。
それは、『良子の接客の態度を明美が注意したことをきっかけに、』という部分です。
ここからチームの関係がぎくしゃくし始め、四葉のクローバーが二葉のクローバーになってしまいます。
一気にチームが崩壊したわけです。
注意をすることは悪いことでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。個の成長の為に当然必要なことですよね。
では、今回なぜチームが崩壊するまでに至ってしまったのか?
2つのポイントがあります。
1つ目はチームの一員であるという認識が弱かったこと。
2つ目は安全な場が作られていなかったこと。
まずは、すみれのリーダーシップ(想い)によってチームとなったメンバーでしたが
チームの一員であるという認識が弱かったことが挙げられます。
だから、苦手なタイプのお客様と向き合う事ができないというのは
役割に対する責任感の欠如と言わざるを得ません。
また、明美はすみれの実家の女中さんの娘。
他の2人のメンバーもお嬢様。
つまり、自分だけ立場が違う存在という意味で心を開ききれていませんでした。
自分の立場に対する劣等感から、接客態度に対して、そんなことも出来ないの!
という嫌悪感としての表現となってしまったのです。
これは、明美が他の3人から距離感を感じていたことに対してチームでフォロー出来ていなかったことも問題。
明美が自分のエゴ(劣等感)から攻撃的な発言をしたことも問題。
安全な場が構築されていないとチームはちょっとした食い違いで一気に壊れてしまうリスクを内在しています。
また、メンバーの劣等感を補う為の活動も必要ですね。
長くなってしまうので、そのノウハウを知りたい方は基礎講座に遊びに来てくださいね!
組織作りを実践する今日の教材
『べっぴんさん』
NHK朝の連続テレビ小説
http://www.nhk.or.jp/beppinsan/
合わせて読みたいチーム作りが基礎からわかる入門書
『最強組織を創るチームビルディング術』
斉藤秀樹 著
B5 116ページ
価格 : 1,543円(税込み)
発行元 : 日経BP社
発行日 : 2013/12/04
では、今日のあなたのチームにおける体験が素晴らしいものでありますように!
ナオ